社労士試験の合格体験記

私の合格体験記

私は令和5年度の社会第55回社会保険労務士試験に合格しました。

社会保険労務士は難関国家資格で、令和5年度の合格率は6.4%でした。

さらに合格者の中でも、初年度での合格率は約1%と言われています。

これから社会保険労務士の資格を取得したいと考えている方の励みになればと思い、私の合格体験をもとに記事を執筆していきます。

目次

社労士は独学でも一発合格できる!

結論から言うと、社労士は独学でも十分合格可能な資格です。

なぜなら、当時の私のスペックはこのようなもので、決して高学歴でも業務知識があった訳でもありませんでした。

  • 企業での総務や労務、人事の経験はなし
  • 地方国立大卒、偏差値は中の上。
  • 35歳の専業主婦。二児の母。

それでも、私は社労士試験に一発合格することができました!!

既に社労士資格の勉強に取り組まれている方ならご存知かと思いますが、この試験は運要素も非常に強い試験です。

実際に、運ゲーなどと言われることもあります。

それでも、中長期的に勉強を継続し、かつ効率的に知識を積み上げていけば、約1年ほどの勉強で合格点を取ることは可能だと感じました。

もちろん、勉強方法については通信講座を活用することをおすすめします!

なぜ社労士試験の受験を決めたのか

生涯続けられる仕事がしたい、という思いがきっかけです。

人生100年時代。将来的に独立もでき、かつ独占業務がある資格が良い。

けれど子育て中で通学はできないため通信講座で取れる資格をと考えました。

そして、仕事内容や試験の内容を調べて一番興味を持てた社会保険労務士の資格を選びました。

また、転妻である私にとって、場所を変えても自分次第でキャリアを積み上げられる仕事であること、という点は非常に重要です。その点、勤務でも独立開業でも活躍できる社労士というのは、魅力的だと感じました。

当時は専業主婦でしたが、下の子が幼稚園に入園したため昼間に一人時間ができました。
とはいえ、外に働きに出るには時間が短すぎるし子供はすぐ体調を崩すし・・・けれどこの時間を有効活用したい!と悩みに悩んで決意しました。

初学者の私が合格するためにしたこと

【学習計画を立てる】

最初に社労士試験について調べたときに、合格まで最低でも1,000時間の勉強が必要であるという記事を読みました。

そこで、週に20時間、1日に3~4時間の勉強を目標として設定。

それに基づいて約1年2か月前に学習を開始しました。

私の場合、子供たちが幼稚園や学校に行っている時間が主な勉強時間でした。

絶対に一発合格したかったので、確実に1,000時間は確保できるよう多少の余裕を持って計画を立てました。

もちろん直前期には、土日も主人の協力を得て3時間ほど図書館などで勉強をさせてもらいました。

家庭がある人の資格勉強は、パートナーの理解があって初めて可能であると実感しました。

応援し続けてくれた主人には、今でも本当に感謝しています。

【通信講座を活用する】

私はフォーサイトの通信講座を受講しました。

私の場合、当時は子供が幼稚園に通っており通学は不可。

かつ専業主婦で金銭的余裕もなかったので、いかにして短期間でかつ費用を少なく抑えて合格をつかみとるか悩み、最終的にフォーサイトを選びました。

決め手は、受講生の合格率の高さでした。

フォーサイトをおすすめする理由については、こちらの記事を参考にしてください。

【勉強を継続する】

この試験に合格するために一番重要なのは、勉強を継続することであると考えます。

社労士試験は試験範囲がとても広く、10科目もあるのに基本的には科目合格の制度がない非常に厄介な試験です。
また、日常の仕事や家事育児に追われなかなか勉強時間を確保し続けられなかったり、難しい内容が出てくる科目もあるため勉強を継続できず、途中で挫折したりする人が非常に多い試験でもあります。

つまり、ある程度勉強を継続することができれば、合格への可能性はぐんと高まるということです!

さらに、勉強を始めたばかりの時期は

  • WEB講義を見る
  • 参考書を読みこむ
  • 過去問を解く

このサイクルをひたすら10科目分やりましたが、まぁとにかく忘れます。

社労士試験は忘却との闘いである

これは、某大手資格学校講師のⅩでの呟きです。この言葉で社労士試験の本質を理解できた気がしました。
人間なので忘れるのは当たり前ですよね。忘れていたらまた覚え直せば良いだけです。

気にせずひたすら反復学習を続けました。
※過去問題集に関しては、最終的に10科目を12周しました。

ちなみに・・・

アラフォーがこんなに勉強するなんて無理なのでは・・・?

このように落ち込むことももちろんありましたが、考えてみてください。この試験、合格者の約8割が30~50代です。

つまり、合格者はみんな若くはないけれども努力して勉強を継続し、合格をつかみ取っているのです!若くないから集中力がもたない、大量の暗記はキャパオーバーだなどという考えは捨ててもらって大丈夫です!

令和5年度 合格者年齢別構成比

20歳以下11.8%
30歳代32.6%
40歳代29.2%
50歳代18.9%
60歳以上7.5%
参考:厚生労働省

試験勉強で苦しかったこと

【初期はモチベーションの維持が課題】

学習計画は立てたものの勉強期間が長いので、どうしてもモチベーションが下がる時期がきます。

またこの時期は、とにかくインプットとアウトプットを反復することが重要。ところが出題範囲が膨大なこの試験、次の科目へ進むと前の科目のことはすっかり忘れてしまった・・・なんてことが頻繁に起こります。

もうやってられない・・・こんなにたくさん覚えるなんて無理だよ。

何度講義を聞いても理解できない・・・先に進めない!

といった考えにいたり挫折する人が出やすい時期でもあります。

実際に私も、やってもやっても何も身についていない気がして、辛かったです。
全てを投げ出したい気持ちにもなりました。

【直前期はプレッシャーとの闘い】

直前期(6~8月)になると、かなり知識も定着しておりあとはラストスパート!というところですが、

こんなに勉強してきたのに、合格できなかったらどうしよう。

もし今年不合格だったら・・・もう一年勉強を続けるなんて無理だよ!

模試でも良い結果が出なかった・・・こんなんじゃ合格できない。

など、かなり不安な気持ちに襲われました。
寝つきが悪くなったり、勉強していてもふと涙が出てきたり・・・

とにかくプレッシャーに押しつぶされそうだったのをよく覚えています。

どのようにして乗り越えたか

【完璧を目指さない】

社労士試験は「忘却との闘い」という名言にあるように、人は忘れる生き物です。むしろ忘れて当然なのです。

また、この試験の合格者の中にテキストの内容が完璧に頭に入っている人はいません。

それでも合格できる人というのは、絶対に落としてはいけない基本的な問題が解ける=基礎知識を完璧にした人ということです。つまり、基礎固めがしっかりできていれば、合格の可能性はぐっと高くなるということです!

すべてを完璧に暗記することは不可能だと割り切って、焦らずコツコツと基本的な知識を定着させることに集中しました!

【SNSで他の受験生仲間とつながる】

モチベーションが上がらないときは、インスタやⅩ(旧ツイッター)で他の社労士受験生の投稿を見ていました。

つい勉強をサボりたくなった時も、同じ試験を目指して頑張っている人たちの発信を見ると、私も頑張らないと!負けていられない!とやる気が出ました。

さらに、直前期でメンタルが不安定だった時も、SNSには助けられました。直前期には、不安だ、辛いという受験生の投稿をたくさん見つけました。

みんな同じ気持ちなんだ。こんなにプレッシャーを感じてしまうのは今まで本気で頑張ってきた証拠!!あと少し、努力あるのみ!と気持ちを切り替えることができました。

社労士試験合格で得たもの

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。

社労士試験を志す人は、きっと今の自分を変えたい、より良い人生にしたいと考えている人だと思います。

実際に私も、そのような思いをもっていました。そして、社労士試験に合格したことで資格を取得できただけではなく、自分にはどんなに苦しくても目標に向かって努力し続ける根性がある!という自信がつきました。

目標とするキャリアへステップアップできるよう、今後も日々努力を継続していきたいです。

私と同じように今後のキャリアについて悩まれている方や、資格を取得して自分のキャリアをステップアップさせたいと感じている方の参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

社労士事務所勤務。二児の母。
転勤族のため兵庫→愛知を経て現在は東京在住。
銀行で営業事務を4年経験後、大手損保で営業事務を2年経験。
出産・育児や転勤でキャリアを積み上げることの難しさを痛感し、
子供の幼稚園入園をきっかけに、生涯働き続けられるよう難関国家資格を取ろうと一念発起。
そして令和5年度第55回社労士試験に一発合格。
現在は社労士としての実務経験を積みつつ、海外転勤に備え在宅でも積み上げられるキャリアを模索中。

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