【完全版】社労士試験に一発合格できる勉強法まとめ!年間スケジュールも公開!

合格には1000時間の勉強時間が必要だと言われる社労士試験ですが、もちろんただ多くの時間を費やせば良いわけではありません。

当然のことですが大事なのは、量より質です。

この記事では、社労士試験に一発合格した私がどのようなスケジュールで知識を積み上げていったのかを詳しく解説します。また、効率的な学習のためのポイントを5つ紹介しますので、ぜひ学習計画を立てるときの参考にしてください!

この記事はこんな方におすすめ!
  • 試験範囲が広すぎて、どんなスケジュールで勉強を進めていくべきかわからないという人
  • 毎日時間に追われていて、勉強時間が確保できるのか不安な人
  • 自分の勉強方法が正しいのかわからない…と悩んでいる人
目次

【完全版】社労士合格のためのロードマップを公開!

最初に、おおまかでも良いので必ず学習計画をたてることをおすすめします。

科目数の多さと膨大な出題範囲がこの試験の特徴です。

無計画に勉強を進めると、試験直前になって全く手を付けられていない科目がある・・・といった事態も起こりえます。そうなると、その年の試験に合格することは難しいでしょう。

もちろんライフイベント等で多少のズレは起こりうるもの。後々修正したり現状把握したりするためにも、合格までの道のりをしっかりイメージしておきましょう!

初期①【6月~8月】

勉強スタート!まずは講義動画を見てテキストの重要箇所をチェックします。補足情報を書き込む、そして社労士試験の全体像を把握することを意識して1周しました。

順番は、労働基準法⇒労働安全衛生法⇒労働者災害補償保険法⇒雇用保険法⇒労働保険徴収法⇒健康保険法⇒国民年金法⇒厚生年金保険法です。

労働保険に関する一般常識と社会保険に関する一般常識は後回しにしました。理由は後述します。

※私は余裕を持って6月から勉強を開始しましたが、試験1年前の8,9月から開始する人は初期②のフェーズから取り組んでみてください!

初期②【9月~2月】

早期に一周を終えることで、

  • 年金は複雑だな!何度繰り返し聞いても理解ができないな……(付箋をつけておく)
  • 労働保険徴収法は、暗記に時間をかければ攻略できそうな科目だな。

など、社労士試験の全体像がざっくりとつかめました。

そして、ここからは過去問をひたすら反復するというフェーズに入ります。

過去問を解きながら、分からなかった論点や間違えた論点はテキストや講義動画に戻ってしっかり確認します。
もちろん最初は全くスムーズに進みません。一度は講義を聞いてテキストを読んだものの、浦島太郎状態。

36協定・・・なんだったっけ?

10科目もあるので、1科目勉強しても次の科目を勉強するとほとんど忘れてしまっていました。よってかなり時間がかかりましたが、なんとか過去問を2周やりきりました。

そしてこの時期には、労一と社一の講義を見てテキスト・過去問を1周終えました。

中期【3月~5月】

ここからは、なるべく早いペースで過去問をまわしていきます。
1周目は全科目の過去問を終えるのに約3か月かかり、2回目は2か月かかりました。そして最終的には1か月で全科目の過去問を一周できるようになりました。

直前期【6月~7月】

この時期に、模試を2回受けました。そして選択式対策にかなり力を入れた時期です。

選択式対策についてはこちらの記事を参考にしてください。

模試の判定は中間模試がB、直前模試がDでした。

特に直前模試は長文問題が多く大変難しかったです。
よってD判定だったものの、本番はここまで難問奇問は多くでないだろうとひらき直り、結果はあまり気にせず復習に力を入れました。

ここでのポイントは、他の多くの受験生が解けている(=正答率が高い)のに、自分が間違えてしまった問題を優先的に復習することです。

正答率が低いものは余裕があればでかまわないとも思っています。
それよりも、社労士試験では周りの正答率が高い問題を落とすことは命取りです。不合格に直結しますので、二度と同じ論点で間違いを起こさないよう、入念に復習しましょう!

超直前期【8月】

いよいよ試験本番まで1か月をきりました。

ここからは、新しい知識を増やすというより、今まで覚えてきたことを「忘れない」勉強を意識しました。
つまり「復習」中心です。

ほぼフォーサイトの「直前対策講座」の教材を使用しました。

超直前期の勉強
  • 過去問で何度も×、△がついた問題を解く

選択式・択一式ともに、過去門に類似した問題が出題されることは多々あります。苦手だなと思う科目・単元ほど繰り返し問題を解きました。

  • 白書・統計対策は毎日少しずつでも暗記する時間を取とる。

「浅く広く」勉強するのが労一・社一対策のコツです。パラパラと重要な用語・数字だけをできるだけ多く目にできるように意識しました。

  • 法改正事項の問題集を全部で3周する。

間違いなく試験で出題される「法改正事項」は、他の受験生も必ず押さえてくるポイントなので、絶対に落とさないという意識で詰め込みます。

  • 科目横断的に学習する

体系的な学習をすることで、似たような用語・制度の違いを意識でき、曖昧となっている知識のブラッシュアップができます。

そして最も大事なのが、メンタルを安定させることだと思います。

今まで一生懸命勉強してきたからこそ、この時期は気持ちが不安定になりがちです。
私の場合は寝つきが悪くなったり、勉強しながらふと涙が出てきたりしました。

落ちたらどうしよう・・・また1年勉強を続けられるかな。

家族に応援してもらって勉強時間を確保してきたのに、
合格できなかったら申し訳ない

本当に落ち着かない1か月だとお察しします。

一方で、注意したいのはここで「来年また受験すればいいや」という気持ちを持つことです。
確かに、自分を追い詰めすぎて苦しくなる人はこういった考えを持つことも悪ではないですが、「絶対に一発合格するぞ!」という強い気持ちを持つことが最も大事だと、私は思います。

超直前期は、極限まで自分を追い詰める時期です。「自分に逃げ道を用意しない」という意識で、気合で乗り切りましょう!

これだけ勉強したのだから、絶対に大丈夫!

このように思えるくらいまで、最後まで絶対に諦めず知識を積み上げてください!!

一発合格できた勉強法のポイント4つ

日々忙しく過ごしているあなたが、貴重な自分時間を受験勉強のために使うと決意したなら、絶対に効率的で質の高いものにしたいですよね。

ここでは効率的に学習を進めていくために、私が絶対に押さえた方が良いと感じたポイントを4つご紹介します。

学習計画を立てる

試験本番までに、やりきれなかった……という気持ちを残さないためにも、最初はざっくりでも良いので合格までのイメージを固めましょう。
上述したロードマップも参考にしてみてください。

たとえば、私は超直前期である8月が子供の夏休みとかぶっていたため、勉強時間が少なくなることがわかっていました。したがって、7月中に仕上げるぞ!という意識で勉強を進められました。
見通しをしっかり立てていたため、8月は今までやってきたことを「忘れない」学習にシフトでき、心の余裕を持つことができました。

正誤判断をするときは、必ず根拠を添える。

過去問を解くときは、ただ〇×を書くだけではなく必ず根拠を添えます。
なぜなら、重要なのは正しく正誤判断できることだけではなく、問題の論点をしっかり理解することだからです。
社労士試験では、過去問から少し角度を変えただけの問題がよく出題されます。そういった問題に柔軟に対応できる力が身に付きますので、ぜひ実践してみてください。

私は全ての選択肢が根拠をもって正誤判断できるようになるまで、繰り返し過去問を解きました

さらに選択式も同じ要領ですが、ポイントは選択肢を見る前に自分の考えを記入することです。
問題文のあとにすぐに選択肢を見ると、似たような選択肢に惑わされやすいからです。しっかり頭の中で回答を出してから選択肢を見るくせをつけました。

ちなみにフォーサイト生ならおなじみかと思いますが、演習ノートというのを活用しました。
演習ノートは確か2~3冊ほど付属されていましたが、すぐに使い切ってしまったためルーズリーフで代用していました。

さらに、過去問を解いたときは、解いた日付と〇△×で印をつけます。

〇 根拠を持って答えられた
△ 正解したけど根拠が曖昧だった
× 間違えた。論点も不明だった

そして、△と×だった問題には付箋で印をつけ、根拠をもって正解できるまで繰り返しました。
一番多く解いた問題で13回でした。

教材はあれもこれも手を出さない

一つの教材を信じて反復してください。過去問と問題集の解説がリンクしている教材がほとんどなので、効率的に学習が進められます。

教材が理解しやすそう、取り組みやすそうといった第一印象も大切ですが、一問一答形式の問題は各科目・単元ごとにまとめられているものが勉強を進めやすいでしょう。

何よりも、教材を決める前はしっかり比較検討することをおすすめします。
通信講座ではフォーサイトをおすすめしていますので、こちらの記事も参考にしていただければ幸いです。

模擬試験を活用する

模試は最高の教材といえます。なぜなら、各学校の講師陣が、この論点が出るだろう!と徹底予想した問題が出題されるからです。数千円で誰でも受験できるので、活用しない手はないでしょう。
したがって、上述した通り模試の結果には必要以上に落ち込まず、復習をしっかりして確実な知識を身につけましょう。

社労士試験は、時間との闘いです。試験本番のタイムスケジュールを体感するためにも、模試は最低一回受けることをおすすめします。

模試とはいえ、ここまで必死に勉強してきた猛者達が集うので、会場の緊張感に触れることも良い経験となりますよ。

まとめ

「努力は裏切らない」と私は思います。

たとえ合格できなかったとしても、目標に向かって勉強してきた時間はあなたに何かを与えてくれているはずです。粘り強さ、自信、集中力……

試験本番、震えるほど頑張ってきたあなたは、それだけで素晴らしいです。

努力が実を結ぶことを祈っています。

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この記事を書いた人

社労士事務所勤務。二児の母。
転勤族のため兵庫→愛知を経て現在は東京在住。
銀行で営業事務を4年経験後、大手損保で営業事務を2年経験。
出産・育児や転勤でキャリアを積み上げることの難しさを痛感し、
子供の幼稚園入園をきっかけに、生涯働き続けられるよう難関国家資格を取ろうと一念発起。
そして令和5年度第55回社労士試験に一発合格。
現在は社労士としての実務経験を積みつつ、海外転勤に備え在宅でも積み上げられるキャリアを模索中。

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